ふたご子育ての記録(2019年生まれ二卵性双子)

東京在住です。ふたごの子育てについて書きます。

双子妊婦の出生前診断について

出生前診断については賛否両論あるかと思いますが、夫婦で相談して妊娠前から絶対にすると決めていたのでNIPT、初期超音波検査、中期超音波検査、4Dエコー(出生前診断ではないですが…)を受けました。理由は、知らないことによって悩むことをしないよりは、最大限の情報を手に入れて悩むほうが正しいと思っているからです。

幸い全て問題は発見されなかったので悩むことはありませんでしたが、結果次第では、すごく悩んだことと思います。

検査をしても特定の問題がないことがわかるだけで、健康上問題のない子どもたちが生まれてくる保証もないです。そもそも双子である時点で単胎の人よりも早産などのリスクが高く、子供が健康ではない状態で生まれる確率は高いはずです。また、多胎妊娠の人は、一人に問題が見つかったとしても一人だけを諦めることはできないので、二人をどうするか考えなければいけません。

中期くらいになるとお腹も大きくなってきて、愛着が湧き、命の選別をすることはできないかも…と感じていましたが、本当に選別しないのであれば前もって情報を手に入れても結果は同じだし、色々と準備できるので自分たちにとっても子どもにとっても良いと考えて受けることにしました。

もし次に子どもを産むとしても同様の検査をすると思います。

 

NIPT(10週後半)

35歳未満だったので受診できる病院が限られており、八重洲セムクリニックで受診しました。料金は21万円くらいだったと思います。現金のみの取り扱いなのでお金をおろしていく必要があります。

集団で説明があるのみで、カウンセリングらしいカウンセリングは特に受けませんでした。多胎の人間は先に呼ばれて多胎ならではの説明を受けます。私の回にはもう一人多胎の人がいたのですが、

「この中には一卵性の人も二卵性の人もいらっしゃいます。どっちがどっちかは個人情報保護の観点からいいませんが…」と説明の人が言っていて面白かったです。

多胎の人(一部は二卵性特有)はいくつか注意点があって、

  • セムクリニックは必要があれば無料で羊水検査を実施していますが、多胎は対象外
  • 基本検査以外を受けることはできない
  • 基本検査に含まれている性染色体検査も、y染色体が検出されているかどうかしかわからない。y染色体が検出されていると少なくとも一人は男の子であることがわかります。もし検出されなければ二人とも女の子ということになります。
  • 3つの染色体の検査も、陽性であるという結果がでたら少なくとも一人は陽性である可能性が高いということであり、一人一人についてはわからない

 

結果は1週間半後くらいに郵送されてきました。シンプルに3つの染色体の検査とy染色体が検出されたかどうかが書かれていました。

 

初期超音波検査(13週)

初期超音波検査は丸茂レディースクリニックで受診しました。超音波検査で詳細に胎児を見ていくので双子だと2倍近くの料金がかかります。詳細はわすれましたが6万円くらいだったような気がします。

この時、経腹エコーの初体験であまりの楽さに感動しました。心拍や首のむくみ、脳や心臓、背骨、手足の指の本数などを見てくれました。性別はこの時はまだわかりませんでした。問題がなかったからかもしれませんが、数値結果などは渡されずエコーの写真をいただきました。

お医者さんが陽気な感じで緊張せずに受けることができました。可愛い姿がたくさん見られて楽しいタイプの検査でした。

 

4Dエコー(18週)

4Dエコーは単に可愛い子供の姿を残しておきたいと思って受診しました。丸茂レディースクリニックで受けました。18週にしたのは、双子を同時に撮影するのにはこの時期がおすすめとホームページに書いてあったからです。このころ双子たちは下の子の足が上の子の頭と隣り合わせだったので、二人で写っている写真は足&頭の写真になってしまいました。料金は忘れてしまいましたがそこまで高くなかった(1-3万円くらい?)と思います。この頃はまだ胎動も良くわからなかったので赤ちゃんたちが動いていることがわかっただけでも嬉しい気持ちになりました。この時にはじめて二人の性別も教えてもらいました。

 

中期超音波検査(19週)

FMC東京クリニックで受診しました。丸茂レディースクリニックも中期超音波検査を実施はしているのですが、週数の都合などで別のところで受けることにしました。こちらも双子なので2倍の料金がかかり、料金は8-9万円くらいだったかと思います。心臓や脳をはじめとするたくさんの項目を二人分検査しました。FMC東京クリニックでは数値結果とエコーの写真をいただきました。

FMC東京クリニックの院長のブログは色々参考になることが書いてありますのでおすすめです。

http://drsushi.hatenablog.com/

双子妊婦のマイナートラブルについて

幸い私は今の所胎児に影響するような大きなトラブルは起きていません。マイナートラブルはいくつかあるのでそれを書いていきます。

 

妊娠超初期から今まで

食欲が信じられないくらい旺盛になりました。お腹がむくんで、腹巻きなどの跡がくっきりつくようになりました。

 

妊娠超初期(5週くらいまで)

妊娠判明までの部分にも書きましたが夜中にお腹に激痛がはしり起きてしまうのと日中も生理痛のような痛みがありました。着床時期が最も酷くそのあと減っていきました。

 

妊娠初期(8週から16週くらい)

8週くらいから乗り物に乗ると船酔いのような感じになって、10週くらいからは朝から気分が悪かったです。塩分をとるとましになりました。食べること以外何もしたくない日が多かったです。気持ち悪くなってほんの少しだけ吐きましたが、体重は増加していきました。

とにかくお腹が空いて特にケンタッキーフライドチキンなどのジャンキーな揚げ物が食べたくなりました。(フライドチキンは元から好きです)

 

10週のころ毎日鼻血が出るようになってびっくりしました。会議中や出張中の大浴場で鼻血が出始めた時はとても恥ずかしかったです…。耳鼻科で塗り薬をもらったらすぐに良くなりました。

 

12週のころ味覚障害が起きてしまい、酸味以外の味がわかりにくくなってしまいました。大きな耳鼻科に行って亜鉛とビタミンを処方してもらい、一旦回復しましたが本当の原因は不明です。怠薬していたら25週頃にもまたわかりにくくなってきてまた病院に行きました。

 

14週のころ1日だけ胃腸炎になって発熱したときは水を飲んでも吐いてしまう状態になりました。高熱だったのでインフルエンザを心配しましたが違ってよかったです。お医者さんは38.5度程度の熱が1日あったくらいでは胎児は大丈夫と言ってくれました。

 

妊娠中期(17週くらいから27週(書いた日)まで)

 

つわりがだんだんおさまってきて、頭痛が少しおこりました。つわりの終わりに頭痛があることがあるのを知らなかったので少し驚きました。

 

膀胱が圧迫されているのか、頻尿になりました。元からストレスで頻尿になりやすいタイプだったのでストレスも関係しているかもしれません。

 

いつ頃からか正確には忘れてしまいましたが、20週より前にはランダムに息苦しくなるという症状が始まりました。道端で気持ち悪くなってしまい周りの人に迷惑をかけたこともあります。申し訳ないです。立っていたり座っている状態だと気持ち悪くて、しゃがんでいると楽になります。病院で相談しましたが、ゆっくり過ごす以外には解決策はなさそうです。急な体重増加に体がついていっていないのかなと思います。

 

仰向けになったときに気持ち悪くなる(仰臥位低血圧症候群)も病院での検診や美容室のシャンプー台で経験しました。なぜか同様の症状が観劇中にも起きました。(ご迷惑をおかけしてもうしわけなかったです。)この症状になると少なくとも私は生命の危機を感じるくらいしんどくて怖くなります。息ができなくなって、目が見えなくなって体が冷えます。苦しすぎてあまり冷静になれないのですが、落ち着いて深呼吸して楽な姿勢になっていれば割とすぐ良くなります。お腹が大きく、太り過ぎかつ元から低血圧なのでなりやすいのだと思います。

 

お腹が大きくて、歩くのがとても遅くなりました。そしてとても疲れやすくなって、階段を登ったりしている時によく休んでいます。

 

食欲は相変わらず旺盛です。特に糖分と脂肪の組み合わせが大好きになってチョコレートクッキーなどが好物になりました。

双子妊婦の体重推移について

私は今26週-27週の間なのですが、体重は妊娠前+10kgくらいです。

妊娠超初期から4週で+1kg強ずつ、中期からは4週で+2kg強ずつくらい増えています。

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体重の推移

図は実際の現在までの体重の推移です。青い実線が体重の推移で、赤い点線は16週まで4週で+1kg, そのあとは16週時点の体重から4週で+2kg増えた時の参考値です。

多分普通の妊婦さんに比べて圧倒的に増加していると思います。しかし、妊娠初期に通っていた病院でも産院でも体重については注意されていません。元が痩せ型だし双子だから仕方ない、バランスを気にしていれば好きなだけ食べて良いという感じのことを言われています。色々なブログなどを見ていると双子でもあまり体重が増えていない人も多く不安になりますが、お医者さんのいうことを信用してあまり気にしすぎないようにしています。が、やはり自分の体重がどんどん見たこともないような数値になるのは良い気分はしませんね…。

 

見た目に関していうと、20週を前に、他の人からもわかる立派なお腹になりました。席を譲ってくださったみなさんには本当に感謝です。22週くらいからは臨月かと思ったと良く言われています。

妊娠判明まで

排卵まで

妊娠0週からクロミッドと温経湯を飲んでいました。

前の周期まではhcg注射をしていましたが、卵巣が腫れ気味で腹痛が起きたりしていたので今回はクロミッド漢方薬で様子見をしようということになりました。漢方薬は初めて処方されたもので、苦かったですが頑張って飲みました。クロミッドは朝晩時間をしっかり決めて飲みました。しばらく排卵さえしていなかったのでせめて排卵はしてくれるように祈っていました。

妊活中は、排卵までは卵巣の様子をチェックする必要があり、多くの周期で排卵までに3週間以上かかっていたので何度も内診をして、とても嫌でした。また、排卵までに時間がかかっている卵子は質が悪いという噂を目にしていたのでそれも不安でした。

 

排卵

妊娠した周期は16日目に排卵検査薬が陽性になり、18日目に高温期に入ったのですがまだ卵巣に排卵しそうな卵子が残っていると言われ、おそらく17日頃と21日頃に排卵したのではないかと思いますが、真相は不明です。この辺りは血液検査をしてくれる不妊治療専門の病院であれば詳細がわかっていたかもしれません。注射をしなくても排卵してくれることが珍しかったのと、二つ排卵しそうと言われたのが初めてだったので妊娠を期待しました。

 

着床から妊娠判明まで

排卵後は、名前を忘れてしまいましたが漢方薬と錠剤の薬(ルトラールかデュファストン)を飲んでいました。

排卵の頃もずっと生理痛のような痛みがあって不安だったのですが、着床の頃から夜中になると数時間ごとにお腹に激痛がはしり目が醒めてしまうという症状が起き始めました。はじめて腹痛が起きた時はあまりの痛さにうめき声をあげてしまい寝ている夫をびっくりさせてしまいました。

病院に行くと、卵巣が腫れているからで、安静にしていなさいということだったのでしばらくはそれを信じていたのですが、就寝後何度か腹痛で起きる生活がしばらく続き本当に不安な気持ちでいっぱいでした。再度病院に行くと卵巣の腫れはひいているとのことでしたが、原因は不明と言われ、途方にくれていました。

2回目の排卵から2週間後くらいに病院で妊娠検査を行って陽性反応が出たのですが、腹痛はいまだに続いており、病院では子宮外妊娠だとしてもこんなにすぐには腹痛は起きないと言われましたが、異常妊娠なのでは?と心配していました。

3週間後くらいには胎嚢を確認できたのと、腹痛の頻度が下がってきてやっと安心することができました。お医者さんは双子だったから子宮が急成長して痛かったのではないか?という推測をしていました。二人の胎嚢が確認できた時、お医者さんが、おめでとうではなく、これから大変だよーと言ったのがとても印象的でした。

 

これまで何度もフライング検査をしてきて、一度も陽性反応になったことがなかったので、妊娠するまでに化学流産は絶対にするだろうと思っていたのですが、今回は腹痛が心配でフライングをすることなく妊娠が判明しました。胎嚢を確認できたといってもまだまだ流産の確率は高いと思い、あまり子供ができたという気持ちにはなっていませんでした。

(私にとっては)長い不妊治療の期間の中で、子供が欲しいという気持ちより、自分が自分の体のせいで妊娠できないことがストレスでした。ぎりぎり20代の内に不妊専門病院を訪れていたのでお医者さんや看護婦さんに、検査している内に妊娠する可能性も十分ありますよ、焦る必要ないですよ、といった対応を受けていたにも関わらず全く妊娠しなかったので自分が欠陥商品であるような気がしていました。なので、もし流産してしまっても、胎嚢が確認できたのだからもう良いかなという気さえしていました。




振り返って

妊娠できた周期は、

1: 時間までしっかり決めてクロミッドを飲んだ

どこかでクロミッドはしっかり時間を決めて飲んだ方がよいと書いてあったので実践しました。普段は朝飲むつもりが飲み忘れて昼に飲んでしまうなどの事故がよく起きていました。この周期は注射なしで排卵できたので意味があったかもしれないし、なかったかもしれません。

2: たくさん食べて太っていた

誕生月だったこともあり、美食旅行や好物の外食が続いてとにかくたくさん食べていました。また、旅行や腹痛のせいで普段通っていたジムにもあまり通えなくなり、普段はBMIが16.5よりは低いくらいだったのですがこの時期は17弱くらいまで太っていました。痩せすぎは不妊の原因とどこかでみたことがあるので、これは意味があった可能性があります。それと、美味しいものをたくさんたべて幸せでストレスが軽減されていたのかもしれません。

3: 漢方薬を飲み始めた

漢方薬についてはお医者さんが始めから気休めであると言っていたので意味があったとは思い難いですが今回初めて飲んだということは事実です。

 

というところが今までの周期と違っていました。

本当は全然これらは関係なく偶然かもしれませんが…。

妊活について

約2年間の排卵誘発(健康保険内)の後妊娠することができました。私の一回の生理周期が長いのと色々な都合で回数としては15,6周期くらい挑戦したと思います。そろそろ保険外の治療にステップアップしては?と言われたタイミングで妊娠することができました。不妊治療中の2年間はとてもストレスフルで、もう2度と体験したくないです。男性の方は、内診が精神的にとてもつらいということを理解してほしいと思います。

 

通っていた病院は昔から子宮内膜症でお世話になっていた一般の産婦人科の病院で、妊娠したくなったら(自己流でやらずに)すぐに通院した方が良いと言われていました。実際、妊活を始める前に一年弱基礎体温をつけていましたが、1度排卵した以外は全く排卵の気配はみられませんでしたので、排卵誘発を行わない限り妊娠はかなり難しかったと思います。

 

痛いと何度も失敗して心が傷つくのが怖くて、体外受精にはなかなか踏み切れませんでしたが不妊治療専門病院には何軒か通って検査を行ったり、良い場所を探したりしていました。丸の内の杉山産婦人科、銀座のこうのとりレディースクリニック、リプロダクションクリニック東京に行きました。

はじめに杉山産婦人科で血液検査を行って甲状腺ビタミンDに異常がみつかり、薬を飲み始めました。同時に葉酸も飲み始めました。AMHはとても高い値で、小さな卵胞がたくさんあるということでした。同じ病院で卵管造影も受けましたが、痛すぎて途中でやめてしまいました。その際の病院のお医者さんのあまりの冷たさに驚いて杉山産婦人科に通うのはやめてしまいました。こうのとりレディースクリニックでは、抗精子抗体検査を受けたのと、人工授精を一度行いました。こうのとりレディースクリニックはとても空いていたので良かったのですがあまりお医者さんに良い印象が持てなくてやめてしまいました。人工授精自体についても私はあまり意味を感じなくて、人工授精も一度でやめてしまいました。リプロダクションクリニックは、色々検索した末に体外受精を行うならここにしよう!と決めて初診と自己注射の講座だけ受けましたが、結局体外受精が怖くて通いませんでした…。が、もし体外受精するなら今の所リプロダクションクリニックにしたいなと思っています。

不妊治療中、夫の方にも検査をしてもらいましたが、戸籍上結婚していないのがネックになり病院を探すのに苦労したようです。

全体的に不妊治療の病院はお医者さんが親切ではない印象で、通いたいと思える病院には出会えませんでした。