ふたご子育ての記録(2019年生まれ二卵性双子)

東京在住です。ふたごの子育てについて書きます。

子供が他者の価値観を取り入れていくことについて

子どもたちが3歳になり、赤ちゃんのころに比べて子どもたちの考え方が明らかになってきました。自分の意見を持ち、また外の世界から色々なものを取り入れて考え方を変えていくことができるようになったことは素晴らしいことだと思います。日々の成長に驚かされます。

その一方で、せっかく持っていた考え方が変わってしまうことに関して、寂しい気持ちになることもあります。

 

一例にはなりますが、子どもの内の一人は小さい頃から黒色が大好きです。しかし、最近、なんとなく、黒が一番好きなのは変わっていないのに、家の外では青が好きであるようにふるまっているように感じることが増えてきました。元から青が2番目に好きで、青を使ったり、青が好きだということに苦痛は感じていないと思うのですが、家庭内での黒好きの感じと比較すると母親目線では違和感があります。

 

思い当たるふしが二つあります。

一つ目は、色々な物で青は用意されていることが多いが、黒はあまりないということです。外で作ってきた製作物に黒が使われていないのは、黒がないからという可能性があります。そして子どももどうせない黒が好きと主張しても仕方がないので、2番目にすきな青を好きということが増えてきている気がします。

 

二つ目としては、黒が好きなので、絵本も黒が活躍するものが好きです。「くれよんのくろくん」や「まっくろネリノ」など黒い子が活躍する絵本はたくさんあり、私もよく読んであげていました。シッターさんにもよくリクエストしていますし、保育園でも、読んでもらっているようです。私が読み聞かせたことのある黒が活躍する絵本では、黒い子は黒いことが理由で除け者にされてしまいます。最近絵本の内容を理解するようになり、黒がメジャーな色ではないというように感じるようになったのではないかと感じました。

 

子どもは外で青好きとして振る舞っていてもおそらく悲しい気持ちにはなっていないと思います。本人が悲しくないなら良いとは思う反面、親の勝手な考えとして、素敵な個性が失われてしまった気がして寂しくなっています。

 

 

私は子どもに対してチューニングして絵本を読んでもいいと思っているので、黒の件に限らず、絵本や歌の内容を変更して読むことが多々あります。例えば、母さんばかり好かれがちな童謡の母さんの部分を変えたり、喧嘩の描写をマイルドにしたり、乱暴者の口調を勝手に変えたり、自分の考え方に合わない部分を変更したりしています。

しかし、絵本はそのまま読むことがいいという考え方もありますし、そもそもその配慮は必要ないという考え方もありますし、親以外の人間にとっては(本当は親にも)子ども考え方はわからないと思うので配慮のしようもないというのもあり、絵本は原文のまま読まれることが多いです。

考え方が変わることは当然悪いことではなく、子どもの今ある考えであっても、世間と関わることによって生まれたものですし、世間と同じ考えになることがいいこともたくさんあるとは思います。ただ、これは一例であり、子どもが表明しているいないに関わらず、考えを持っていることに関して私たちの意見のせいで考え方が変わってしまったこともたくさんあるんだろうなと感じますし、それは意識して子育てしていきたいと考えました。